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2020.7.29 保育園・幼稚園

後継者になる|保育主任/園長から「プロ後継者」へ

保育主任

保育士のキャリアを考える

近年、待機児童が全国的な問題となっています。深刻な保育士不足の背景には潜在保育士の問題があるようです。全国の保育士登録者数147万人のうち、実際に保育士として社会福祉施設等で働かれている従事者はわずか57万人*1です。子供の命を預かる責任とともに日々の成長も感じられるやりがいのあるお仕事ですが、保育士として長く働き続けていくにはさまざまな課題もあるところです。

 保育士の主な退職理由
 - 結婚・妊娠・出産
 - 長時間労働・時間拘束
 - 給料・待遇
 - 職場の人間関係

 *1 「保育分野における人材不足の現状」厚生労働省
 https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000640835.pdf


最近では、保育士の専門性を活かせる職場も多様化しています。急な熱を出されたお子様のご自宅に訪問して保育する病児保育のお仕事はドラマ「37.5℃の涙」でも話題となりました。女性の社会進出や共働き家庭などの男女共同参画社会の浸透とともに企業内保育訪問保育のお仕事も増えております。さまざまな理由から潜在保育士となっておられた方もライフスタイルやご事情に合った活躍の場を見つけやすくなってきているものと思います。

それでもやはり最も一般的な職場は保育園です。国の定める基準を満たして補助金で運営されている認可保育園でも、保護者の支払われる保育料で運営されている認可外保育園でも、保育士のキャリアステップは概ね以下の通りです。大手の保育園チェーンでは本部管理者として複数の園を管理・指導するキャリアも用意されています。

 保育園のおけるキャリアの流れ
 - 初任: 通常の保育業務
 - 担任: 保育指導計画作成・保護者対応・行事企画等のクラス運営
 - 主任: 保育計画作成・職員研修・地域連携等の保育園全体の運営補助
 - 園長: 事業計画・事務/出納管理等の保育園全体の運営責任

しかし、保育士の退職理由に関連してご紹介した通り、園長や保育主任としてキャリアを継続することが難しいという声も多く聞かれます。保育園は小規模な事業者も多く、比較的待遇の良い園長や保育主任のポストは限られています。現在は園長や保育主任として活躍されている皆様も結婚・出産・介護などのライフイベントによってキャリアを中断する可能性がありますし、復職時に現在のポストに戻れる保証もありません。通常の保育業務で復職する際にも、子育てとの両立などに苦労される方が多いようです。


保育主任/園長から「プロ後継者」へ

こうしたことを背景に「後継者として事業を承継したい」とのご意向を保育主任/園長の皆様から伺うことが増えております。保育園の開業費用は比較的少額と言われますが、それでも一定の資金(初期投資及び運転資金で数百万円程度~)が必要になります。保育園の開業を支援されているフランチャイズ会社やコンサルティング会社の助けを借りることもできますが、特に認可外保育園では経営努力で利益を捻出して開業費用を賄うことができるかに不安を感じるところです。児童や保育士の確保といった不安要素を回避するためにも、「プロ後継者」として既存の保育園の承継を希望される方も多いのが実情です。

 プロ後継者になるメリット
  - 継続性: 保育士としての職責を定年年齢後も全うする基盤ができる
  - 裁量性: 理想とする顧客サービスや社会貢献のあり方を描ける(保育方針等)
  - 充足感: 本当の意味での最終責任者として保育園や関係者と苦楽をともにできる

 プロ後継者になる一般的な留意点
  - 株主責任: 出資額の限度での有限責任を負う
  - 保証責任: 金融機関等からの会社借入金に対する連帯保証を背負う
  - 経営責任: 会社を円滑に経営する(従業員・取引先等を守る)責任を負う

 保育園を承継する際に特有の留意点
  - 売上: 園児確保の持続性(人口動態)・競合(他保育園開店)等の見込み
  - 費用: 譲渡側オーナーから業務引継ぎによる追加費用
  - 運営: 保育士の継続勤務見込み(年齢や個別事情含む)

また、徐々にですが良い兆しもあります。保育の質のさらなる向上を目指した「保育士等キャリアアップ研修制度」の拡充(2017年)等、保育士の処遇改善の動きも見られます。保育士不足の解消も進むことで保育の現場のご負担が少しでも軽減されるとともに、「プロ後継者」の皆様の保育園運営の助けになればとを願っております。

さらに保育主任/園長候補の保育士の皆様が「プロ後継者」を目指すケースも増えております。ご勤務先によっては保育主任/園長のポストが埋まっていることもあります。保育主任/園長としての経験があるに越したことはございませんが、保育担任として十分に経験を積み、園の運営にも積極的に関与/勉強をされてこられた方であれば1つの選択肢となるものと思います。

■後継者候補へのご登録
ぜひ【ご登録フォーム(要履歴書添付)】よりお気軽にご登録ください。
皆様のご希望やご経験に沿って、非公開の「プロ後継者」案件を都度ご紹介いたします。