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2020.7.26 薬局・介護

後継者になる|管理薬剤師から「プロ後継者」へ

   

薬剤師のキャリアを考える


近年、薬剤師の国家資格を活かして働くことができる職場は拡がっています。調剤薬局のほか、臨床医療やチーム医療への関与のなかで高度な専門性が求められる病院薬剤師、ビジネスの側面から店舗運営業務を幅広く担うドラッグストアの病院薬剤師など、薬剤師本人の志向に応じてさまざまな選択肢があります。

 薬剤師の主な職場
 - 調剤薬局 : 薬局薬剤師
 - ドラッグストア : 薬局薬剤師(OTC医薬品取り扱い/店舗運営業務含む)
 - 病院   : 病院薬剤師(病棟業務含む)
 - 製薬会社 : 医療情報担当者(MR)・臨床開発職など

なかでも最も一般的な職場は調剤薬局と言えるでしょう。厚生労働省の調査*1では、全国の薬剤師約30万人の6割程度を占める約17万人が薬局に勤務しています。調剤薬局では従来からの調剤業務のほか、地域医療の重要な担い手としてかかりつけ薬局・健康サポート薬局・在宅医療の対応業務も求められています。こうした業務を習得しつつ、一般薬剤師から管理薬剤師として店舗運営を任されるようになるのが一般的なキャリアとなります。また、大手の調剤薬局チェーンでは本部管理者として複数店舗を管理・指導するエリアマネージャーのキャリアも用意されています。

 調剤薬局のおけるキャリアの流れ
 - 一般薬剤師: 調剤業務・服薬指導・薬歴管理
 - 管理薬剤師: 従業員・在庫・設備管理などの店舗管理業務への関与
 - 本部管理者: エリアマネージャーなど

 *1 「平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」厚生労働省  https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/index.html

しかし、管理薬剤師の次のキャリアプランが見えづらいという声も多く聞かれます。調剤薬局は小規模な事業者も多く、管理薬剤師の次の役職が用意されていないこともあります。また、薬局オーナーとの間で目指すべき薬局運営の方向性に違いを感じることもあるでしょう。将来を見据えて地域包括ケアシステムにおける積極的な役割(健康サポート薬局/かかりつけ薬局、健康保険/介護保険の在宅業務、等)を果たしたいと考えても限界を感じることもあるかもしれません。さらに調剤薬局や薬剤師の数が増えてきたなかで一定の飽和状態や報酬改定の動向から将来のキャリアに不安を感じている方もおられるようです。


管理薬剤師から「プロ後継者」へ


こうしたことを背景に「後継者として事業を承継したい」とのご意向を管理薬剤師の皆様から伺うことが増えております。当初から独立を視野に薬局薬剤師になられた方も、自らの理想とする薬局運営に気付いて独立を志す方もおられますが、開業には多額の資金(初期投資及び運転資金で数千万円)及び処方箋を確保するネットワークを要することから、「プロ後継者」として既存の調剤薬局の承継を希望されることが多いのが実情です。

 プロ後継者になるメリット
  - 継続性: 管理薬剤師としての職責を定年年齢後も全うする基盤ができる
  - 裁量性: 理想とする顧客サービスや社会貢献のあり方を描ける(在宅等)
  - 充足感: 本当の意味での最終責任者として薬局と苦楽をともにできる

 プロ後継者になる一般的な留意点
  - 株主責任: 出資額の限度での有限責任を負う
  - 保証責任: 金融機関等からの会社借入金に対する連帯保証を背負う
  - 経営責任: 会社を円滑に経営する(従業員・取引先等を守る)責任を負う

 調剤薬局を承継する際に特有の留意点
  - 売上: 処方箋の集中度/持続性(廃業)・競合(他薬局開店)・報酬改定等の見込み
  - 費用: 譲渡側オーナーから業務引継ぎによる追加費用
  - 運営: 薬剤師・登録販売者の継続勤務見込み(年齢や個別事情含む)

平成30年度 (2018年) 調剤報酬改定(調剤基本料)の影響で、集中率の高い店舗は大手の調剤薬局グループでは採算が取りづらい状況となっていることも、個人の承継を後押しする要因になっています。大手に対する譲渡を断念するなか、薬局開設者が管理薬剤師に調剤薬局を譲渡する従業員承継の取り組みも見られます。『後継者WORKS』ではこうした取り組みも円滑に進めるご支援もしております。

また、管理薬剤師候補の薬剤師の皆様が「プロ後継者」を目指すケースも増えております。ご勤務先によっては管理薬剤師のポストが埋まっていることもあります。管理薬剤師としての経験があるに越したことはございませんが、一般薬剤師として十分に経験を積み、店舗運営にも積極的に関与/勉強をされてこられた方であれば1つの選択肢となるものと思います。


■後継者候補へのご登録
ぜひ【ご登録フォーム(要履歴書添付)】よりお気軽にご登録ください。
皆様のご希望やご経験に沿って、非公開の「プロ後継者」案件を都度ご紹介いたします。

■外部リンク|

調剤薬局|事業承継・M&Aを成功に導くポイント
https://njp-kakehashi.com/2020/06/16/223/

【徹底解説】調剤薬局の事業承継・M&Aと生き残り戦略
https://njp-kakehashi.com/2020/08/03/346/